「妖怪人間ベム」は人間にもなれず火に焼かれて死ぬ
2011年に実写でドラマ化され、映画にもなった「妖怪人間ベム」。人でも妖怪でもない異形のモンスターが、周囲の迫害に耐えながらも妖怪を倒していくアクションである。
なかでも「早く人間になりたい」のきめ台詞は有名であるが、原作となったアニメ版のベムたちは、ラストで人間になれないどころか、警察の手で火に焼かれてし殺されてしまうのである。
その最終回は、1969年に放映の「亡者の洞穴」である。
ようやく人間になる方法を見つけたベムであるが、そのためには助けた夫婦と子どもを殺さなければならない。いままで人間のために戦ってきた彼らには当然手が出せずに、最終的に妖怪人間のままにいきることを決意することになる。
そこにあわられた警察隊。ベムたちの屋敷にこともあろうに放火。
あっさりとベムたちは死んでしまう。
あまりにもバッドエンドにベムたちを追悼する声が殺到。1982年から放映がスタートしたリメイク版では、デザインも温和になり、悪い妖怪を倒す描写がメインの勧善懲悪のアクションアニメに生まれ変わることになる。
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